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黒子のバスケ*Short Stories3

第9章 その出会いは必然か偶然/黄瀬*青峰


ある日曜日、秀徳高校で海常高校、桐皇学園を招いての合同練習が行われようとしていた。

「今日ヤバいっスね!青峰っちと緑間っちとやれるなんて、テンション上がるっス!」

「黄瀬…落ち着け。気を引き締めろ。…はっ!もう可愛い子5人は見つけたぞ!」

「もいやま(森山)先輩、意味わかんないっす!」

「お前らいい加減にしろ!…全く。」

ざわつく部員を笠松がたしなめ、体育館を目指す途中に桐皇学園のバスケ部員たちと遭遇した。

「おー、海常の皆さんやないですか。今日よろしゅう頼みます。」

今吉がうっすら笑顔を浮かべながら前に出た。

「こちらこそ宜しく。…あんた、相変わらず胡散臭いな。」

「ひどっ!…まぁええわ。今日は滅多にない機会やからな。ほな一緒に行きましょか?」

両校の主将同士が挨拶を済ませ、体育館に向かう中黄瀬は青峰の元へと駆け寄った。

「青峰っち!久しぶり!」

「…おう。お前のテンション朝からだとうぜぇな。」

朝が苦手そうな青峰は朝からハイテンションの黄瀬の様子にげんなりした。

「そんな悲しいこと言わないでほしいっス!…てか聞いて!俺好きな子出来たんスよ!」

「おー、そいつは良かったな。」

青峰の予想以上の適当な相槌に、黄瀬は満足できなかった。

「もうちょっと興味持てないんスか!?すっごい可愛い子なんスよ!」

「へぇ…。写真とかねぇのかよ。」

「あるっスよ。…でも着いちゃったんで後で見せるっス。」

気付けば目の前には秀徳高校の体育館が見えていた。

それぞれの学校の部員たちの元へと戻り、体育館の中に足を踏み入れた。
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