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黒子のバスケ*Short Stories3

第5章 1月12日*花宮*


誕生日当日は日曜日。

部活もそこそこに切り上げ、制服に着替えて鞄から携帯を取り出した。

部活が終わったら電話してねと言っていたの名前を携帯の画面に表示させて、通話ボタンを押した。

「もしもし、真?部活終わった?」

「あぁ。お前今家か?」

「ううん。…校門の前。」

「わかった。…すぐ行く。」

校門の前って…俺の部活終わる時間考えて、待ってたってことじゃねぇか。

今日は一段と冷えるって朝TVで言っていたような気がする。

俺に早く会いたくて待ってたなんて、ご苦労なこった。

気付けばいつもよりも早足で歩いている。

校門へと向かうとマフラーに顔を埋めて寒空の下で待つの姿が見えた。

「。」

「あ、真!部活お疲れ様!」

は俺の姿を見るなり、嬉しそうに笑顔を浮かべた。

どれくらい待っていたんだろう。

頬も鼻も赤くなっていて、肌もいつもより白く見えた。

「…家で待ってれば良かっただろ。」

「そしたら真待たせちゃうでしょ?すぐに会えた方が効率いいしね。」
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