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黒子のバスケ*Short Stories3

第25章 文字に想いを託して*笠松*


先輩たちは部活が終わった後も、後輩たちと久しぶりのバスケを楽しんでいた。

黄瀬なんて久しぶりの笠松先輩に嬉しいのかじゃれついてる。

先輩の反応を見るのが恐いし、きっと先輩なら言いふらしたりとかもしないだろうから、私は一足先に帰ることにした。

「先輩方、お疲れさまでした!また来てくださいね!」

せめて先輩の記憶に残る私の顔は笑顔がよくて、緊張する気持ちを隠して精一杯笑って体育館を出ようとした。

「、帰るのか?…危ないから送っていく。」

私の声に気が付いた笠松先輩からのいつもなら有り難い申し出も、今の状況では断るしかない。

「いいですよー!私なんて狙う人いませんから!それじゃあ、帰りますね。」

先輩からの答えを聞く前に私は強引に手を振って体育館を出た。

下駄箱を開けて、あの箱を見つけて、手紙を読んだら、先輩はどんな風に思うのかな?

きっと恋愛とかには鈍感だろうから、すごくビックリするんだろうな。

同じ気持ちを返してくれなくていいから、せめて受け止めてほしい。

早く学校から離れたくて、着替えをすぐに済ませ、歩くスピードを早めて帰り道を急いだ。

すると、後ろから不意に腕を引かれた。
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