第2章 聖騎士の剣
イヴェレット
「村長さん、何故ミードという子は嫌われているんだい?」
大人が暴言を浴びせる、相応の理由があるんだろうね。
村長
「それは……」
村長は訳を話してくれた。
何でも、ミードは悪戯っ子で、毎日のように村人を困らせる存在だったらしい。
それが今回、聖騎士に対して、酒杯に虫を入れるという悪戯をした。
聖騎士はそれに怒り、村に剣を突き刺したらしい。
ホーク
「とんでもなく迷惑なガキだな!」
エリザベス
「ミードちゃんは、どうしてそんな事を……」
イヴェレット
「さてね…それは聞かない事には分からんが」
エリザベス王女は、〈豚の帽子〉亭のある方を見る。
エリザベス
「私、ミードちゃんに直接聞いてみます!」
イヴェレット
「いってらっしゃい」
エリザベス
「?イヴェレット様は…」
イヴェレット
「私はこの辺りに居るよ。歩くのが面倒だ」