第1章 知られざる大罪
メリオダス
「エリザベス?」
エリザベス
「!」
ハッとして顔を上げると、目の前にはメリオダス様の姿。
ぼーっとしてる間に、部屋から出てこられたらしく…たっ、立ち聴きしてた事バレてしまったでしょうか⁉︎
メリオダス
「掃除任せて悪かったな」
エリザベス
「い、いえ!ホークちゃんも手伝ってくれましたから…」
メリオダス
「俺も、洗いモン済ませたら寝るか…おやすみ、エリザベス」
エリザベス
「はい…おやすみなさい、メリオダス様」
ヒラヒラと手を振りながら、メリオダス様は1階へと降りて行かれました。
メリオダス様の姿が見えなくなってから、私はくるりと後ろを振り向く。
そして、部屋の扉を開けました。
エリザベス
「イヴェレット様…」
ソファの上のイヴェレット様が、ゆっくりと私に顔を向けられる。
イヴェレット
「お先に失礼してるよ、すまないね」
エリザベス
「いえ、お気になさらないで下さい」