第1章 知られざる大罪
イヴェレット様は…メリオダス様に会いたかった…?
一目見て逃げようとした時の姿からは、あまり想像のつかない言葉ですが…
メリオダス
「…………そんな“らしくねえ”事言っても、ダメだからな」
イヴェレット
「やはりダメか(笑」
冗談…だったのでしょうか…
メリオダス
「薬は持ってんのか?」
イヴェレット
「残り僅かでね…またエドに貰わなきゃいけない」
メリオダス
「さてさてさーーて…それは困りましたな」
イヴェレット
「君が心配してくれなくても、まだ保つさ。それに、いざという時は、私独りでエドを探しに行けば良い…簡単な話だろう?」
メリオダス
「…あんま無茶すんじゃねーぞ」
メリオダス様が、イヴェレット様の頭を撫でる…その目は、とても優しげで…
エリザベス
「……」
私はまた、モヤモヤとした気分になり…その後の会話が、耳に入る事はありませんでした。
イヴェレット
(メリオダス…君に会えて嬉しかったのは、本当だよ)
メリオダス
(ああ…俺もだ)