第1章 知られざる大罪
イヴェレット
「ではホーク団長、よろしくね」
ホーク
「おう!」
やっぱり面白い豚くんだ。
メリオダス
「お前も、ちゃんと自己紹介しとけよ」
イヴェレット
「はいはい…では改めて、」
私は、右手の手袋を取り、手の甲をエリザベス様とホーク団長に見せた。
イヴェレット
「〈七つの大罪〉…憂鬱の罪(フェニクス・シン)のイヴェレット」
正確には、手の甲にある、不死鳥のシンボルを。
エリザベス
「憂鬱の罪…イヴェレット様…」
メリオダス
「イヴェレットはな、裏じゃ〈七つの大罪〉の団員だが、表じゃリオネスの宮廷剣術師を任されてたんだぞ」
エリザベス
「!イヴェレット様は、剣術師だったのですか⁉︎」
イヴェレット
「ん…まぁ」
エリザベス
「あの、王国聖騎士達の師匠の方が…イヴェレット様」
確かに、10年前の時点で王国に居た聖騎士と聖騎士見習いは、大体教え子だが…
イヴェレット
「あの子らは、私が大罪人だと知ったなら、迷わず剣を向けるだろうさ」