第1章 知られざる大罪
エリザベス王女は、リオネス王国の現状を私に説明してくれた。
イヴェレット
「国王の籠絡に戦争の強行か…中々に無茶をする」
確か今の聖騎士長は、ドレファスとヘンドリクセンの2人だったか…一体何を考えているのやら。
イヴェレット
「それにしても、王国の為に城を飛び出し“七つの大罪探し”とは…」
エリザベス
「はい…初めは、とても怖かったです。でも、そのお陰でメリオダス様に出会う事が出来ました。今は、イヴェレット様とも」
胸元に手を当て微笑んだエリザベス王女は、一度メリオダスを見た後、私の方に向き直る。
エリザベス
「イヴェレット様…王国を救う為に、どうかお力をお貸し下さい!」
その瞳は、こちらが眩しさを覚えるほど、真っ直ぐなものだった。
イヴェレット
「……承知した。国王には恩もある事だしね」
エリザベス
「!ありがとうございます!」
エリザベス王女が嬉しそうに笑う…可愛らしい笑顔だ。
イヴェレット
「さて、次は豚くんに自己紹介して貰おうか」
豚くんは、自信満々の表情で前足を上げ自身を指差す。
ホーク
「俺は、残飯処理騎士団団長ホーク様だ!よろしくな、イヴェレット!」
イヴェレット
「ほほう」
それは凄い…一度も耳にした事は無いが。