• テキストサイズ

【イケメン戦国】友の会別邸(短編集)

第3章 ラブリーディストーションII(徳川家康)




────────────────


給湯室で水を組み終わり、重たくなったポットを抱えて元来た道を戻っていく。
ポットの重みのせいか、はたまた…泥濘の中を歩くように、足取りは進まない。
こんな事では今日一日の業務に支障をきたしかねないな、と深く息を吸っては、吐き。
その繰り返しで、漸く秘書室の自分のデスクに帰りついた。


先輩達は、出た時と変わらない姿勢でゴシップを声高に叫んでいる。
有難う、と声をかけられ、おざなりに苦笑を返し。
ふと気付くと、デスクに置きっぱなしのスマホの、着信を知らせる通知ランプが点滅していた。


…ないよね、まさか、そんな事。


自分にそう言い聞かせながら、あくまでも平静を装って、アプリを立ち上げ。
そして私は、見事に裏切られる――


『いつもの場所で』

/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp