第3章 変革
「はぁっ……んんっ、やぁぁ」
なかなか決定的な刺激を与えては貰えず、ただただ身体が火照っていくばかり。そんな快感に見悶える私を、電気は愉悦に浸った顔で見下ろした。……その顔が、何時ぞやの爆心地と重なる。
«今、『イキたい』って思っただろ»
……思ってしまった。こんなに息苦しい仕打ちを受けるくらいなら、一層の事果てて楽になってしまいたいと。……あの時もそうだった。上り詰めてくる快楽に身を委ねてその先を期待してしまっていた。
その衝動は、感情は、生物学的には正しい事なのだろう。しかし、道徳的には無理矢理犯されてよがっているただの変態だ。そう、頭では分かっていても、迫り来るものは止められない。抗えない。
「もっ……ゃあっ……」
「降参すんの?」
私の目から生理的に出た涙を舐め取り電気が笑う。余裕綽々なその笑みに腹が立って睨みつけたが、次の瞬間その怒りは遥か遠く意識の彼方へと吹き飛んだ。
バチッ
「ひああぁぁっ?!」
突如陰核に走った電撃のような刺激に、何が起きたのかも分からず痙攣する身体。小刻みに震える私も見て電気がまたも愉快そうに笑う。そこで、彼の人差し指と親指から少量の電流が走っているのを確認した。
「これ、気持ちいいだろ?」
「だめっ……やぁぁああ!!」
またも陰核に電流を当てられ身体が跳ねる。感じた事の無い未知の快感に何度も絶頂へと誘われ意識が混濁としてきた頃、いつの間にやら電気の肉棒が私の蜜壷へと差し込まれていた。
「はぁっ、ぁあっ!!」
「キッツ……緑谷と爆豪の後でまだこれかよっ……」
恍惚とした表情でナカへと推し進めていく電気。ぐぷぐぷとその鞘を飲み込む度に、私の秘所からはとめどなく愛液が溢れ出す。
「あっ…んっ……はぁっ」
腰を何度も打ち付けられ、肌と肌がぶつかる音と繋がった箇所からの卑猥な水音が浴室に充満する。どうしようもなく羞恥心を煽られ手で顔を隠したが、電気に取り払われてしまった。代わりに深いキスが降ってくる。
「んんっ……ふぁっ……」
キスに夢中になっていると、こっちにも気を張れと言わんばかりに肉棒が最奥を突いてきた。意識が其方へと戻され、電気の動きが更に早くなる。
「あっぁっゃっ……ぁぁああっ!」
「……っっ!」
私が電気を締め付けたのと同時に、彼も絶頂を迎えた。