第1章 死神と会った日……
「《神殺し》をしている張本人だからです!」
そう答えたらおじさんは少し驚いてからニッと笑って、「ハッハッハッ!お前さんが気に入ったわい!あのアールがお前さん見たいなガキを側に置いとく理由も分かったわい!」
おじさんの笑顔と笑い声を聞きながら私はおじさんにこう聞いた、「おじさんはアールが怖くないんですか?」その質問におじさんは、「俺様は最初アールがとても怖かったんじゃよ…だがな、アールのあの赤く光る目を見てこう思ったんだ…『こいつは信じれる奴だ』ってな…」その意外な答えに私は船の先端に横たわっているアールを見た…信じれる奴…さっきおじさんが言った言葉が私の脳裏に焼き付いた。
「アール…」私は船の先端に横たわっているアールの方に近づいた。
「どうした~ヒヨッコ~」赤い目だけが私の方に向けられた。
「〈オーケアノス〉を殺った後はどうするの?」とアールに質問した、その時アールは勢いよく身体を起こし影から〈タナトス〉から盗んだ《神器》を取り出し…
「そう簡単に〈オーケアノス〉の神殿には近づけそうもないよ~」と言ってきたアールの視線の先を見ると、そこにはーー