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神殺し事件が起き日からーー

第5章 サンノ村


「あ、アール!宿屋ありましたよ!」私はそう言ってアールの腕をつついた。
「お、でかしたぞ!ヒヨッコ!」アールはそう言うと私の頭をわしゃわしゃしてきた。

「すいませ~ん、一晩泊まりたいのですが…」私は宿屋の主に話しかけた。
「あぁ、2人かい?なら…6000エルになるよ」宿屋の主はそう言った。
…た、高い…私は心の中で文句言ったが、ちゃんと支払った。(6000エル=6000円)
「はい、三階の奥の部屋だよ!」宿屋の主はそう言って部屋の鍵を私に渡した。
「ありがとうございます。さぁ、アール行きましょう!」鍵を受け取り部屋に向かって歩き出す。

コツコツ 私のブーツの音が少し響いている。
部屋に着いた!私は扉を開けた。
キィーッ 扉は少し錆びているのかな?

「私、お風呂入ってきますね!」私はすぐにお風呂場に向かった。
「ん、あぁ~ごゆっくり~」アールはすぐ部屋のベッドに寝転がった。

ふぅ~極楽~久しぶりのお風呂はいいですね~
私は風呂に浸かっている。
〈夢の神、オネイロス〉……次のアールが殺る神。
アールの不気味な笑顔が脳裏に現れる。
私はそれを振り払おうと首を横に振る…
やっぱり…私は怖がりだな…そう思いながら私は風呂から上がった。

「アール!入らないんですか?」身体を拭きながら私はアールに聞いた。
「ヒヨッコが出た後に入るよw」アールの笑い混じりの声が帰ってきた。

バシャーン!
アールが風呂に入った。
…性別不明…服(影)を取れば分かるものじゃ?
と、私は自問自答していた。
…今ならアールの身体見れるんじゃ?
いやいや…ダメダメ!私はそんな変態じゃない…でも~気になる!

そうこう、自問自答していたらアールはいつの間にか風呂から上がっていた…

「アール…やっぱり影で作ったレザースーツなんですね…」私はアールを見ながら聞いた。
「人間の服は着ないからね~これが一番落ち着くしw」アールは寝転がったまま答えた。

「明日は…?」私は寝る準備をした。
「明日は〈オネイロス〉を殺る…」殺意の混じったアールの声が帰ってきた。
「私はもう、寝ますね。おやすみなさい。」私はゆっくり瞼を閉じた。
「あぁ、おやすみ…ヒヨッコ…」暗闇の中からアールの声がした。

君達も…おやすみ…
ボクも寝るからさ…
ヒヨッコは疲れてんだな…
ボクの正体は…まだまだ先だねw
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