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神殺し事件が起き日からーー

第3章 闇の世界


「えぇ……アールちゃんが居ない間に息を引き取ったわ…」マーチンはボクの隣に座りながら言った。
「そうか…アビスが生きているうちに挨拶しにこれば良かったな…」ボクは視線を手元に落とした。
「アールちゃん…」マーチンはボクの背中をさすった。

…ボクと関わる奴は全員いなくなる…ボクは不幸者だ…ヒヨッコも…ボクと関わっている…ヒヨッコもいつか…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!…誰も失いたくない!
ボクの中で何かがかける音がした。
…あ、かけた…ボクが封印して置いたボクの本当の姿…〈ゼウス〉を倒す時に使おうか…いや、使ったらボクは〈死神〉じゃなくて…本当の化け物になる…堪えなきゃ…ね。
「マーチン…1杯いいかな?」ボクは柔らかな笑顔でマーチンにカクテルを頼んだ。
「りょ~かい~」マーチンはカクテルを作りに店の奥に歩いていった。

…ん?ボクの過去が気になる?
ハハッw
困るな~ボクはあまり過去に触れて欲しくはないんだけどな~
そんなにボクの過去が気になるのかい?
ハハッw
じゃ、少しだけボクの過去を話したげるよ。な~んてね~w
ボクの過去はまだまだ先~ハハッw

「はぁ~いカクテルお待たせ~」マーチンがカクテルをボクの前に置く。
「ありがと~う」ボクはカクテルを少し飲む。
「アールちゃん、あっしの彼氏にならな~い?」
ブーーーー!!ボクは突然の質問に飲んでいたカクテルを盛大に吹き出した。
「ゴホッゴホッ、おまw急にwそれはwww」ボクは笑いながら言った。
「んも~アールちゃんw冗談よ~w」マーチンは涙を出しながら笑っている。
「ボクは性別不明だよ~wボクよりいい奴がいるからw」ボクは笑いを少し堪えながら言った。
「フフッ」

「また、来てちょうだいね!アールちゃん!」マーチンはボクに手を振る。
「また、来れたら来るよ~じゃ!」ボクはRoHS.sideを後にしてまた、散歩し始めた。

さて~次は~…
ボクは闇の世界の空を見上げながら歩いていた。
…闇の世界はやっぱり夜みたいにくらいな~

やっぱり…そろそろ人間界に戻ろうかな~
いや、もう少し散歩しておこう…また、いつ来れるか分からないしな…

ヒヨッコとおっちゃん…もう少し待っていてくれよ…
ボクはそんなことを心の中で呟いた。
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