第5章 【SS】武装探偵社入社試験
治ちゃんから連絡が来たのは
私達がお昼を終えた後だった。
治ちゃんは国木田君に
私と二人きりの昼食は狡いと喚いていたが
当然無視し、組織の情報を尋ねた。
『詳しくはもう少し調べなくちゃ判らないけど
確かに子供を標的にした人身売買で稼いでる組織がある。
しかし……』
治ちゃんの言葉が切れた。
「何だ。はっきりしろ」
『……厭、まだ確実じゃない。この話は次にしよう。
それで、その組織なんだけどこれから取引があるそうなんだ』
国木田君は顔を顰め「だからその情報源は何処からだ」と聞いた。
『それは秘密だよ。国木田君。
で、その場所だけどーーー』