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明るみの花【文豪ストレイドッグス】

第3章 黒の時代(本章)


治ちゃんの期待は虚しく
今回も死にそびれた。

ちょっとした罠を張って包囲攻撃をしたら
簡単に逃げて行ってしまった。
逃げそびれた奴はいま、私の目の前にいる。
治ちゃんはこの捕虜を残して
先に何処かへ行ってしまった。
本当に勝手な上司だ。
こりゃあ付く相手間違えたなぁ。
なんてことを思いながら
捕虜が目覚めるのを待つ。

捉えた捕虜は
両手を高い位置で吊るされている。
口には猿轡を噛ませて。

「さてと…いつまで経っても起きないから
そろそろ起こして上げましょうか」

黒服の治ちゃんの部下に指示を出し
水をかけさせた。

「起きましたか?」

虚ろな目をした
捕虜の男と目が合う。

「時間ないンで
さっさと終わらせましょう。
お互い、時間無駄にしたくないでしょ?」

話しかけても反応はない。
なら、反応がでるまで突くのみだ。

異能力ー氷島

周りに無数の氷の粒を出現させる。

「どこまで耐えられるかな?」

ここからは
大人の耐久戦だ。
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