第4章 座学の時間
午前中は座学の時間だ。
自由席のはず…よし。お、思い切ってベルトルトさんの隣に…行けるかな!?ちゃんと謝りたいし…!
「ユズー!一緒に授業受けようーっ」
「行きましょーよー!」
クリスタとサシャだ。
『ごめんっ今日は…さっきぶつかっちゃった男の子に謝りに行きたいから、また次でいいかな?』
「あっさっきの背の高い男の子だよね?ユズ…ファイトだよ!!」
クリスタはそう言うと、目をキラキラと輝かせながら両手でガッツポーズをして応援してくれた。うーん?謝りに行くって言っただけなのにそこまで応援してくれなくても…?でも内心凄く嬉しい。がんばるよクリスタ…!ベルトルトさんと仲良くなるチャンスかもしれない!
『ありがと!!じゃあまた後で~!』
「じゃあ私も一緒に行きますー!」
「サシャはこっちで私と一緒に受けるんだよねっ!」
「おわわわー!?」
クリスタがサシャを抑えてくれた。クリスタ、ナイス…!
そうして私は先に座学の教室へ向かった。
ベルトルトさん、もう来てるかな~…ライナーと一緒だろうけどどこかな…あっ居た居た!
やはり2人は一緒に居て、先に座っていた。流石優秀なだけあるなぁ…来るの早くないか…
よしっ行くぞ…覚悟を決めるんだ私、もうヘマはしない…!
『あっあの!』
「ん…?あ、さっきの…!」
『横、す座ってもいいかな…?』
「いいよ。ライナーも構わないよね?」
「あぁ、構わんぞ。」
『ありがとう…』
左からライナー、ベルトルトさん、私の順で座る。
ちょっとどもっちゃった…!でもベルトルトさんの隣に座れたよ!よし、第一段階成功!
ベルトルトさん、背高いから座ってても私より全然高い…うっ意識すると緊張が…がんばれ私!クリスタ、私やってみせるからね…!!