第4章 座学の時間
『その…さっきはごめんなさい!ぶつかっちゃって…
後、全然怖がってないから!むしろ好きっていうか、好みっていうか』
「え?」
うわ!何口走ってるの私!!
『どわーー!!えっと違くて、あれはその、打ち付けた腰が痛くて…!』
「やっぱり痛めてしまったんだね!?大丈夫かい?どの辺かな…?」
さわ…
『ーっひゃ!?』
ベルトルトさんが私の腰を触ってくる。
え、いや、え!?
『ちょっ、待って…!』
「ここ、痛いの…?」
つつ、
更に触り、撫でてくるベルトルトさん。初めは片手だったけれど、もう片方の手も使い出した。
他意はないのかもしれない。それでも、手つきがいやらしく感じられてしまう…
『んっ、や…』
「…」
私の事をじっと見つめながら撫でてくる。ベルトルトさんの手を抑えたけれど、止めてくれなかった。
や、やだ、なんで!?恥ずかしい…変な声出ちゃうよ…!これ以上はやば…
「お、教官が来たぞーっ」
ハッ
他の訓練生の声で教官が来たことに気付く。
ベルトルトさんもそれに気が付き、やっと撫でる手を止めた。
『と、とにかく、もう痛くないの!大丈夫だから…』
「そ、そっか!ごめんね…」
また謝った…私が悪かったのになぁ…
これから、初めての座学の授業が始まる…。