第14章 月見草 ~人の心~
えーーー。とあからさまには
嫌そうな声をあげてからくすくすっと笑った。
「バレたらバレたでまぁいい…え?」
『どうした?』
水族館に入る道に差し掛かると後ろからどんどんパトカーがの車を追い抜いていく。
「公安がきたみたいよ。何台も追い抜いて行ったわ。
ねぇ…組織はどうやってキュラソーを奪還するつもりだと思う?」
『……』
赤井は少し考え込み黙りながらの声を聞く
「そういえば倉庫での会話。盗聴器仕掛けておいたの…
その時ジンがあれの性能を試すとかって。ベルモットも仕掛けについて言ってた」
『記憶…観覧車……そういう事か』
「え?なに?」
『やり方はわからないが奪還をするのが空からだとしたら…どうだ?』
「なるほど…例の機体はその事かな?それなら出来そうよね…。あっついた。
切るね。なにかあったら連絡して」
赤井との通話を終え車から出て急いで
エントランスに行くと丁度タクシーからでてきた
哀を見つけた。