第14章 月見草 ~人の心~
「そっちは大丈夫だった?」
運転に集中しながら東都水族館に向かっている途中かけた電話の相手の声に耳をかたむけた。
『あぁ。東都水族館についている。
公安がキュラソーを連れてきているという事は安室君の指示か。』
「そうだと思う。
ベルモットと聞いた脳内のキズ…
コナン君が見ていたあの5色のカード……
あれは、ショーの時のライトアップと同じなの。
だから…最も色の濃さが近くなる夜に見たら…
もしかしたら記憶がって思ったけれど
どうやら公安が動いてるってことは当たってるようね」
『そうか。…1つ聞いておく』
いきなりの質問に首を傾げるも声を出さずに相手の発言を待つ。
『安室君…薄々気づいているんじゃないのか。』
「え……。あー…」
まさかの疑問の投げられて言葉を濁すとスマホからふっと笑い声がしてしかめっ面になりながら話し出す
「うーん。バレてるような気はする…。今回のことで。
でも貴方からは何も言わないで?」
『了解。多分…な?』