第17章 スパティフィラム
「お話ありがとうございました。」
も立ち上がり頭を下げた。
「覚えておいてほしい。
君も誰かに必要とされている1人だと言うことを」
ジェイムズがドアに手をかけて振り向きはっした言葉はに突き刺さるように響いた。
「……。はい」
返事をきいて3人は出ていき続くように沖矢が見送りに部屋を後にした
すとんと脱力するようにソファーに座り目を瞑る。
「?」
見送ってきた沖矢が部屋に戻ってきてソファーに膝をかかえて座るの横に腰掛けた。
「貴方の上司。グサってくること言ってくれるじゃない…」
「核心をつかれてなにも言えないようだな」
「すごい人って言うのはわかった…。
私が言おうとしていたこともわかってるみたいだったし。
うぅ…」
「まさか君に感情が出てきていたとは驚いたな。」
「やっぱりわかった?憎しみなんて邪魔なだけなのになぁ」
冷たくなった珈琲を一口飲み沖矢を見つめると
「だがそれを糧に生きているやつもいるだろう?」
唐突な答え、いきなり彼のことを振られてうっと黙った。
「………今日会うことになったの。さっき返事があったのをみた」
「そうか…。すべて出てこい。今のお前を」
「はぁ、簡単に言わないでよ。
絶対ボロ出しそうなのに降谷零に嘘なんて難しいもん。どっち付かずなんて…」
「はははっ」
「笑い事じゃない。」
「君も誰かに必要とされている1人」
不意に赤井が口にしたジェイムズの言葉
は赤井秀一の目をみて尋ねた。
「それは彼にも向けられたものだよね?」
「さあな?」
「うん。覚悟は出来た。行こう」
ありがとう、と立ち上がった。
玄関まで見送りにきてくれて沖矢に
今日はありがとうと素直に口に出して伝えた。
「すごく自分自身のためになった。本当に
立場上、次は敵かもしれないけれど…感謝してる」
「。誰かの中に俺もいるだから…」
「わかってる。貴方は私の光でもあるもの」
じゃあね!って手を振りは出ていった。
駐車場に戻り車に乗り込んでから
スマホを取り出して先程返ってきていた返事を無表情でみつめる。
今日22時に
“再会したあの場所で”
それだけが書かれていた。
なんでこんなに苦しいんだろ…。
でもこうすると決めたのは私
だから……