第13章 月見草 ~思い~
ジンを睨みながらも痛みに耐え切れず呻き声をあげた。
「お互い仲良く庇いあっているという訳か」
「庇うもなにも僕は彼女がノックかどうかなんて知りませんよ。」
「あたしだって(30秒)でもこれだけは言える
私はノックじゃない!!」
「それはこっちのセリフだ!」
反論するようにふたりは叫ぶ
「さぁ?ねずみ(20秒)はどっちだ?」
「ジン…まさか本気で?」
本気だとわかり咄嗟に口を開きベルモットは尋ねた。
「先に泣くのはどっちだ?」
10.9.8.7.6…
カウントがどんどん迫っていく。
「キールかバーボンか。」
緊迫した状況の中バーボンはそっと下にしゃがみ込んだ。
秒針がどんどん0に近づいていく
5.4.3.2.1…0