第13章 月見草 ~思い~
「ジン!!」
叫ぶカーディナルを横目でチラッと見てキールに戻す。
「キール!!!」
「ほら、どうした?キール続けろよ。
手錠を外してぇんだろ?」
「うぅ…」呻き声を出しながら撃たれた場所を見て唇を噛む。
バーボンが何か叫ぶがカーディナルの耳には入ってこなかった。
「仲間かどうかは断ずるのはお前らでは無い
最後に1分だけ猶予をやろう
先に相手を売った方にだけ拝ませてやろう
ねずみのくたばる様をな…
ウォッカカウントしろ。」
「了解。60秒」
躊躇なく時計を見てカウントをはじめた。
「そんな脅しにのるものですか!」
「もし彼女をノックと言ったら自分をノックだと認めたこととなる。
そんなやつをあんたが見逃すはずがない」
(50秒)
「ふん。そいつはどうかな。俺は意外と優しいんだぜ?
…………キール?」
笑みを深くし銃をキールに向ける
(40秒)