• テキストサイズ

この恋の騙し方/安室

第13章 月見草 ~思い~



「ベルモットと私で聞いたわ。警察にもいろいろ伝わってると思うよ」

カーディナルはジンを見て呟く。


話を聞いて透かさずキールの叫ぶ声が倉庫にこだまする
その声を聞きながらジンが動いた。

「確かにな…だが。」

コートに手を入れ立ち上がり銃口を2人に向けた。


「ジン!?」

「アニキ?!」

ベルモットとウォッカの戸惑い驚く声が響く

「疑わしきは罰する。それが俺のやり方だ」

その場にいたジン以外誰もが息を呑んだ。

「さぁ…。裏切り者の裁きの時間だ!」

カーディナルはキールを見てハッとし心の中で「ダメ!!」と叫ぶ。

相手には届かない。

煙草を投げ捨て踏みにじるとニヤッとジンは笑う。

その途端に銃声が鳴り響いた。

血の滴る音と共に広がったヘアピンが落ち
膝まづくようにキールが崩れた。
/ 113ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp