第11章 キョウチクトウ
いつもの服装に着替えたはトロピカルランドに来ていた。
「ふぅ…。」
あの時に座っていたベンチに腰掛け手をさすった。
夜の風はまだ5月でも冷たく薄着にしてきた事を後悔する。
1人が長かったせいか今置かれている立場にものすごく恐怖感を覚え感情が悲鳴をあげていた。
込み上げる思いを出さないように上を見上げると同時に星が流れて
「流れ星…」
そっと手をあげた。
「待って…ましたよ。」
愛おしい声が後ろから聞こえ振り返ろうとするとつい先程まで着ていたであろう上着をかけられ
「まったく…そんな薄着で。」
そっと横に座りに缶カフェオレを渡す。
「温かい…」
1口飲みホッと一息つき目を瞑った。
隣にいる安室の温かさを感じながら再度決心をして瞳をそっとあける。
どんな返事がきても受け止めよう。
そう思い降谷零を見上げた。
「安室さん。話があるの…。」
微笑んでいた安室から表情が無くなりの次の言葉を待った。
「私は貴方を探すためにここにいて。
ずっと止まった時間が貴方を見つけ動き出しそれと同時に守りたいもの、やりたいことが出来た。
」
ぽつり、ぽつりと言葉を紡いでゆく