第11章 キョウチクトウ
安室透に会いに行こうと帰宅して準備を進めていると
スマホから鳴る着信音を聴き一瞬で表情が険しくなった。
スマホを見るとGinの文字。
ゴクッと唾を飲み込みながら通話ボタンを押した。
「もしもし。ジン……?」
「よぉ。久しぶりだな、カーディナル」
「珍しいね。ジンが電話なんて。仕事?」
「あぁ。ラムからの命令で近々動く。
今日3時にある場所に来い。詳細はウォッカが送信した」
「随分いきなりね…。私には関係ないだろうけれど…」
っとスマホから耳を離しメールを確認して顔を顰めた。
「車かぁ…。」
嫌そうに不満を漏らすと電話越しでジンがフッと嘲笑った。
「まぁいいわ。わかった」
「じゃあな」
通話を切りふぅーとため息をつくと気持ちを切り替えた