第9章 ネモフィラ
感傷に浸っていると部屋に近づく足音が聞こえて
瞑っていた目を少しあけドアの方を向く
沖矢も同じく気づいたのか視線の方向は同じだった。
「昴さん!」
部屋に入ってきたのはコナンで沖矢は分かっていたかのように視線を戻す。
「………さん?」
コナンに名を呼ばれハッとするもののそのまま沖矢から離れた。
「ねぇ今日大学は?」
「今日はないが?」
変声機はONにしているが口調は赤井秀一のままでコナンはそれで理解した。
「そう。じゃあ大丈夫だよね。私着替えてくるからコナンくんも待ってて」
そう言いは荷物を持ち出ていった。
「ねぇ赤井さん、彼女は…」
「もう1つの約束。真実は彼女から聞けばいい」
そう言いキッチンの方へ移動して行った。
哀に聞いて駆け付けた。
やはり…と思っていたことが事実となりコナンはますますに興味を持つ
どうせ聞けるのだろうと長いソファーに座り待っていると
着替え終え軽くメイクをしてきたが部屋に入ってきた。
「あれ?ラ…昴は?」
「キッチンだよ。聞いているんでしょ?赤井さんのことを」
ライと言いかけすぐに止めたがコナンに聞かれていてまぁいっかと心の中で思い話し始めた。
「宮野明美の元恋人、ライ。
あんまり知らないんだけれどね…。
明美の時は諸星大で
本名も昨日知ったし…
噂でキールにやられて死んだって。まさか生きてるなんて…本当に驚いたわ
FBIだったのね。
許せない相手だったんだけれど辛そうに微笑まれてなんか…許しちゃった。
ん…………?はっ!これもあの男のさくせ……」
「な訳ないだろう…。」
キッチンの方から沖矢はティーセットを持って戻って来た。
立って話していたに
1人用のソファーに座るように促しなにも考えず従う。