第8章 ハマナス
「零には言わない。哀ちゃんを探してる気がするの…。」
「あぁ。変装後の俺のことも探っていたからな…ボウヤに助けられたが」
「ぼうや…?」
「コナン君のことだ。」
「零も警戒してた…あの子って……」
「安室君はまだ知らないだろう。俺が言えることではないからな」
「そう…。あ、さっきの変装の時の名は?」
ふと聞き逃したことを尋ねる。
「ん?名は沖矢昴…今は大学院生だ。この家は工藤邸。コナン君の紹介で工藤優作氏にお借りしている」
「そうなんだ…。あ、言うの忘れてた。私のコードネームはカーディナル。医師は知ってるよね…
組織にいるのは零を探すためだけだったのに。」
「なんでいるのよー」
と盛大にため息をもらした。
が控え目に発狂してる間に赤井はダイニングに移動しいつも飲んでいるバーボンとグラスに氷を入れ持ってきた。
「のむか?」
「バーボン…」
注がれたグラスを受け取り一気に飲み干す。
ふっと笑い赤井も同じように飲み干し、
そして話し出した
バーボンやスコッチのことを。
過去を全て話した後は叫んだ。
「でも…それは!!」
話を続けようとするの唇に黙るよう手を当て
「それ以上は言わなくていい」と言った
「お前は俺の思いなどほっとけばいい。大切な人を第一に考えろ」
こんな所で零の過去を知ることになるなんて。
赤井と降谷のすれ違いに涙を流して唇を軽く噛んだ。
「ほっておけばいいものを」
涙のわけを察して呆れたように言う。
「うるさい…。頭ぐちゃぐちゃなの」
「かわらないな。」
「先程のベッド借りてもいい?もういろいろあって寝たい…」
「場所わかるか?」
酔いがまわってきたを支えようとするが大丈夫と離れて「おやすみなさい」そのまま部屋を出ていった。