第8章 ハマナス
同時刻
阿笠博士の家にいる哀は寝ようと寝室に入っていて
本格的になった雨の音が屋根を叩き不意に動く影に窓の外を見つめた。
「?」
パーカーのフードを被っているが間違いなくだとわかり
声をかけようと窓を開けようとした瞬間崩れ落ちた
「あっ…!」
どくんと胸が高鳴る。
崩れ落ちたを受け止め抱き寄せたのは沖矢昴で。
ちらっと赤井秀一の眼差しで哀の方を見て工藤邸に2人消えていった。
哀は少しの間動けず誰もいない窓の外を見ているだけだった
さん…貴女はいったい…
目を薄くあけて周りを見る。
寝ていたと理解するものの
ここはどこだろう…と他人事のように頭に過ぎった。
キィィとドアが開くとメガネをかけた男性が入りパタリとドアを静かに閉めた。
まだ完全に覚醒していなく相手が近づいてくるのをは眺めていた。
ぎしっ
沖矢は無表情のままベッドにあがりの跨ぎ我に返り抵抗しようとする目の前の相手の両腕を両手で掴んだ。
四つん這いの体制
ハッとしたは抵抗するものの両腕を塞がれ
沖矢の体と布団で固定され身動きが取れず常夜灯で照らされる相手の顔を睨んだ。