第5章 コルチカム
「?…!!」
突然安室が声をあげ客、中央にいる犯人共にこちらを振り向いた。
「うるせぇな。なんだよ!」
中央にいる犯人がこちらに近づきうっとおしそうにこちらを見ている
はぜぇぜぇと息を荒げ胸元を鷲掴み安室に寄りかかっていた
「と…おる……。」
一筋涙が零れおちボロボロと流れていく
その姿を見ながら安室が
「妻はパニック持ちなんです!!すみません。薬を!!」
と必死に叫んだ。
犯人は頭をガシガシとかき「仕方ねぇな、来いよ」と銃を構えたまま歩き出した。
「?」
安室は心配そうに振らつくを支えながら犯人に導かれ厨房の方へ向かった。
「おい。こいつらに水やってくれ」
足蹴りでドアを開け厨房にいる仲間に声をかけそのまま持ち場に戻っていった
「何。水??」
行ってしまう仲間を見送ったあと入ってきた夫婦を怪訝そうに見た
「すみません…妻がパニック持ちで。」
安室はそう言いながらから離れグラスを探し始めた。
ぜぇぜぇと息を荒く下を向いたままのを犯人の女性が覗き込むのを安室は見逃さなかった
すっと背後に近づき首筋に手刀を入れると犯人はズルズルと崩れ落ちた。
「おい、まだか…??」
中央にいた男が遅いと待ちきれず様子を見に入ってきた所を
問答無用で隠れていた安室が溝落ちに拳を握り締め殴った。
「風見。あとは出入り口の2人だけだ」
イヤホンでそう告げると武装した警察がガラスを割り入ってき残りの2人を瞬時に取り抑えた。
とその時同時に厨房から銃声がし風見は銃を構えたまま走っていく。
緊張感が走った。