第5章 コルチカム
7時丁度に安室とはレストランに入っていく。
次々に運ばれてくる料理を充分舌で味わい会話も弾む。
「美味しい…。ね?安室さん」
口に頬張りうっとりとするに苦笑し料理を口に運ぶ
「口にあっていてよかったです」
「安室さんにまた会えてそれだけで嬉しいのに。どうして貴方とやりたいことは増えちゃうんだろ…
ごめんね…?」
そっと目を伏せた。
それを見た安室はカラトリーを置き席を離れの元へ
「だから…後悔しませんか?って聞いたのに…。貴女は
ははっ、と言っても僕も同じなんですが…」
の片手を握り残念そうに笑う。
あぁこの人は…
だから逃げたんだ。こうなることをわかっていたから
私のために
じゃあ私はこの人のために…。
何が出来る?
安室に視線を送りながらそんなことを考えていた。
席に戻っても二人とも口を開かずお互いの事を考えていた。
気まずい雰囲気はまったくなくてそのまま食事は続く。
「ねぇねぇ。あの2人素敵じゃない??」
「ホントだ!絵になるってこう言うことを言うのかなー」
「そうでしょ。すごく素敵ね…」
少し離れたところから女性たちの声と共に視線を感じ
「ふふっ」「ははっ」と二人同時に笑っていた。
お互い見つめ息があったように
声のした女性たちを見つめはぺこりと安室はウインクをして返した。
2人の行動に女性たちが控えめに黄色い声をあげていた
「なんか…。考えてるだけ無駄みたい」
「そうみたいですね。」
口直しのソルベを味わいながらまだ可笑しいのか二人してくすくす笑いあった。
口にはしないものの
『この時間を大切にしよう』
と誓った。
「失礼します。本日のメインです」
出された肉料理を1口、口に含み「美味しい」っと無意識にこぼれる
そんな良い時間を過ごしていた直後
出入り口の方から騒がしく場違いな服装の集団が入ってきた。
手には銃が握られていて「そこを動くな!!」と怒鳴りつける