第5章 コルチカム
カランカラン
梓とがカウンターで向かい合い笑っている姿が見え
「ですよねー。あ、いらっしゃ」
ドアが開き談笑していた2人がそちらに目をやると顔の見知った相手で
「安室さん!」
「安室さん!」
2人に同時に声をかけられ苦笑し
「こんにちは。梓さん、」
にこやかに挨拶をした。
「さんってほんと楽しい方ですよねー!でも医師だなんて」
は恥ずかしそうにはにかみ
「そんなことないですよー」
と、手をパタパタとふった。
「あ。お止めしちゃ悪いから…
いってらっしゃい!さんお話ありがとうございました」
なにかあるのだと思い浮かべ梓はひらひらと手を振り見送った。
二人とも言葉に甘えそのままポアロを後にし駐車場へ向かった。
「あれー。安室さん?」
声がした方に振り向くと眼鏡をした少年がサッカーボールを持って走ってきた。
安室が少年に近づくために歩き出しの横を通る時に
「他言無用。」
と聞こえるか聞こえないかギリギリの低さで呟いた。
なにかあるのだろう。
そう思い少しだけ内心で警戒する。
「こんにちは。コナン君。今帰ってきたのかい?」
安室はコナンに背を合わせるようにしゃがみこみ会話を続ける