第7章 最悪の事態
「ふふっ。あなたのルフ…とても綺麗ねぇ?」
『~っ?』
ルナの体の周りを見て、玉艶はニヤリと笑った。
ルフ、って…
「真っ白で…光り輝いているわね」
もちろん、私には見えないルフ。
でも、彼女には見えているらしい。
「私のルフとは、正反対ね?」
…正反対…?
て、何色?
赤?黒?青?
『っあ゙ぁ゙』
そんなことを考えていると、玉艶の手が、さらにルナの首を締め付けた。
玉艶が腕の位置をあげたため、背の小さいルナは地面に足が付いていない。
よりいっそう、苦しくなる。
……このまま、死ぬのかな…?
そんなことまで考えてしまうほど、苦しかった。
『っは…こ、は…っ!』
必死に、紅覇の名前を呼ぶ。
すると、玉艶から笑顔が消えた。
「紅覇は来ないわ。今、議事に出ているのだから。」