第7章 最悪の事態
~紅覇side~
「ふあぁ~…もう、疲れたぁっ」
長い長い議事が終わり、紅覇は伸びをした。
っていうか、僕にあんまり関係ない話ばっかりだったし…
出なくてよかったんじゃないの~っ!?
心の中で文句を言いながら、3人の魔導師たちと部屋を出る。
…あ、そういえば…
自室に向かいながら、ふと気付く。
「ねぇ、ルナは?どこ行ったの」
「っ、それが…どこにも見当たらないのです…」
「はぁ?」
「申し訳ありません…先ほどまで、紅覇様のお部屋にいらっしゃったのですが…いつの間にか、外に出てしまったようで…」
「紅玉様と、お散歩しているのではないでしょうか?」
「えー、ルナいないのぉ?
つまんなーい」
唇を尖らせて、頭の後ろで手を組んだ。
あーどうしよう…暇だなぁ。
…あ。ジュダルくん、何してるかな?
遊んでこよーかなぁー
と、顔がニヤけたと同時に…
「紅覇お兄様?」
「え、あれ?紅玉ぅ」
「ここで何をしているのですか?」
「んー別にー?」
と、そこまで話して、紅覇は動きを止める。
…待って。
さっき、ルナは紅玉と散歩してるかもって…
何故、紅玉がここにいる?
「…紅玉、ルナは?」
「え?…さあ、見かけていませんわぁ」
…じゃあ、紅玉と散歩してたわけじゃないんだ…
それじゃあ…ルナはどこ?