第7章 最悪の事態
ポフッ!
『……あれ?』
白瑛と白龍の姿が見えなくなると、人間の姿に戻った。
…あれ~…何で…?
驚いたりしてないのに…
最近、自分がよく分からなくなってきた。
猫になったり、人間の姿になったり…。
『ふぁ~…』
いきなり、眠気が襲ってきて…
私は、(紅覇の)部屋に戻ることにした。
と、その時。
「あら?あなたは…確か、紅覇の」
『っ!?』
突然聞こえた声に、体が強ばった。
聞き覚えのない、声。
背中にゾクリと鳥肌が立つ。
「ルナちゃん、だったかしらね?」
『…っ』
「顔を見せてちょうだい?
紅覇のお気に入りみたいだし…それに、会ってみたかったのよ、私」
その、聞き覚えのない声の持ち主…
── 練 玉艶 ──