第2章 僕の猫
「え」
嘘ぉっ!?
「なんなら…持ってくか?」
「え、でも、売り物じゃないんでしょー?」
「売らねぇよ。持ってけって言ってんだよ。」
「…もらっていいのー?」
「ああ。」
予想外な展開に、紅覇は思考が回らなかった。
ネコを連れて帰る?
そんなこと、してもいいのだろうか。
炎兄…怒んないかなぁ。
そこが心配だ。
「…じゃーもらってくよ」
「おう」
まいいや。どうにかなるでしょー
そう思った僕は、ネコを優しく抱き上げた。
「よ、宜しいのですか紅覇様っ!?」
「紅炎様に叱られないでしょうか…っ?」
「大丈夫でしょ?炎兄に迷惑かけるわけじゃないんだしさぁ」
わかんないけどねー。