第6章 仲直り!
「「……」」
「はぁ、はぁ、」
黙り込む2人と、息を切らす紅玉。
私は、黙ってその光景を見つめる。
すると、紅玉が私の方を振り向いた。
「っ…ルナちゃん、行きましょう」
『にゃ…?』
スッと、優しくルナを抱き上げ、その場を去ろうとした。
すると…
「待って」
『っ?』
「お兄様…?」
顔を俯かせた紅覇が、紅玉を呼び止めた。
と同時に、ジュダルからも一歩引く。
「っ??」
それには、ジュダルも驚いたようで…目を見開いている。
「謝るよ……
ごめん、ジュダルくん…」
「…え、あ、ああ……(?)」
「お兄様…」
「…本当にごめん……自分を見失ってた…。」
『…』
「ルナが大好きだから…。傷つけられたショックが大きくて……」
ポタ…
床に、雫が落ちる音が聞こえた。
『…っ』
「っあ、ルナちゃんっ…!?」
ぴょんっと紅玉から離れ、紅覇の足下に向かって走った。