第6章 仲直り!
「危ないなぁも~。
なに、何なのジュダルくん?」
「なに、じゃねぇよ!まだ決着ついてねぇだろーがっ!!」
「…あー、そっか。」
まるで、忘れていたかのような紅覇。
「よいしょっ」とルナを抱えなおし、スッと立ち上がる。
ついでに、背後に付着した埃を、ルナを抱いていないほうの手で払った。
「はぁ。
で、何だっけぇ?」
「だから、決着だろ」
『にゃ゙ーっ!!』
静かに床に下ろされたルナは、紅覇の足にしがみつくように近寄る。
「ダメだよルナ、怪我しちゃうでしょー?」
でも、紅覇が引き離す。
『(紅覇…っ)』
お願い…もうやめてっ…!
猫になっても、紅覇とジュダルの勢いは止まらない。
それより……
どうして猫に戻ったのだろう?
ルナ自身でも、まったく見当がつかなかった。
「死んでも、文句言うんじゃねーぞ?」
「言うわけないじゃーん、バカ?ジュダルくん」
「うっせぇよっ!!」
と、2人同時に武器を構えた、瞬間───
「そこまでですわぁっ!!」
「「っ?」」
夏黄文と並び、真剣な表情でこちらを見ている…
『…っ、にゃ…?(紅玉…?)』
紅玉が、いた。