第6章 仲直り!
「なに…どうしたのルナ」
『うにゃっ、にゃーにゃー!!』
「……ふーん、よく分かんないやぁ」
ジュダルを放置し、紅覇は猫に戻ってしまったルナと戯れる。
「…(怒)」
これではジュダルも、機嫌が悪くなって当然。
「ていうか、何で猫になったのぉ?」
ジタバタと手足を動かす彼女に、不思議そうに聞いてみた。
すると、動きが停止する。
『……』
…ルナも分かんないのか…。
聞かなきゃ良かった、と思う紅覇であった。
「まぁ僕は、猫の時の方がいじりやすいんだけどねぇ?」
『にゃっ!?』
ニヤリと笑った僕の顔を見て、ルナは目を見開いた。
…猫でも表情って変わるんだ…
改めて思った。
「っはは。やっぱりルナは猫だよね?猫のほうがいーよー可愛いし、白い毛がもっと綺麗に見えるしぃ」
人間のときも好きだけど…
やっぱり、元祖の猫が一番だ。
「おい」
「ねぇルナ、この後なにするー?」
「無視すんじゃねーよっ」
「散歩とかぁ…」
「てめぇふざけんなっ!!」
「うわっ!?」
ジュダルの声を聞き入れようとしない紅覇に対して、ジュダルは怒りを抑えきれなかったようで…
手に持っていた杖を、一振り。
氷柱が、紅覇に向かって飛んだ。