第6章 仲直り!
~紅覇side~
『っ…』
ポフッ!
「え」
「っ?」
ふわりと柔らかい破裂音が聞こえて、僕は反射的に振り返る。
すると、目の前にルナがいなかった。
あれ…?
今ここに居た…のに…どこにっ…!
焦りながら、ふと下を見た。
「……」
『……』
そこには、潤んだ瞳で僕を見つめている、
"猫の姿"になったルナがいた。
「…ルナ…?」
『にゃっ』
「わっ!!?」
呼んだ瞬間に、ルナは紅覇の胸元へ飛びついてきた。
それに驚いて、紅覇は如意練刀を手放す。
「ったぁ~…」
同時に、尻餅をついて…痛さに顔をしかめる。
『にゃーっ、にゃっ!!』
「っ、ええ?」
猫語は全くわからない。
だけど、ルナは何かを訴えているようだ。
それを見た紅覇は、不思議に思って
ルナを両手で抱き上げた。