第6章 仲直り!
──。
『よし、準備完了っ』
呟くように言って、小さくガッツポーズをする。
昨日、紅覇に買ってもらったワンピース。
ジュダルの氷のせいで、穴が開いちゃったけど…
魔導師さんに直してもらった。
それを着て、まだ眠っている紅覇に背を向けて…
静かに部屋を出た。
『んー…まだ寝てるかなぁ』
"ある人" の部屋の前で、少し俯きながら呟く。
ドキン…ドキン…と、広い廊下に響きわたりそうな音を繰り返す、心臓の音。
わぁ…すごく緊張するっ…!!!!
ギュッと、両手を強く握る。
『…だ、大丈夫、だよ…頑張れ、ルナっ』
自分自身を応援して──…
思い切って、部屋の扉のドアノブを握った。
「何してんだ?」