第6章 仲直り!
『……──ん…?』
瞼の外が眩しく感じて、ゆっくりと目を開ける。
窓の外を見ると、もう朝だった。
輝く太陽が、楽しそうに踊っている。
『…ふあぁ~…』
目線を窓に向けたまま、大きく欠伸をする。
すると、ふと背中に温もりを感じた。
『…?』
何か、と、視線を後ろ側に移すと…
『ぁ』
紅覇が気持ちよさそうに、
私を後ろから抱きしめたまま眠っていたのだ。
起きる気配を見せないで、小さく寝息をたてている紅覇…。
可愛い…
無意識に思ってしまうほど、可愛らしかった。
目が覚めたのに、ずっと横になっているのも
何だかダルい。
ルナは、布団から出ることにした。
紅覇の腕から逃れ、
ひんやりとした絨毯の上に素足をおろす。
「…ん…──」
一瞬、紅覇が寝返りをうって…
ビックリして、勢いよく立ち上がった。
『…』
また寝息をたて始めた紅覇を見て、自然に頬が緩んだ。