第6章 仲直り!
スッと、紅覇の隣に横になると、
紅覇は布団をかけてくれた。
『……ねぇ、紅覇…』
「んー?」
私に腕枕をして、優しい瞳で
見つめてくれる紅覇…。
カッコいいなぁ…
『…紅覇は、さ…』
「うん」
『……私の──…この姿、嫌い…?』
恐る恐る、たぶん一番気になっていたことを聞いてみる。
すると紅覇は、一瞬だけ目を見開いて…
すぐに微笑んで、私の髪に指を絡ませてきた。
「ぜーんぜんっ!ルナのことなんて、嫌ったことないよぉ?」
『っ、ほんとっ?』
「うん。…猫だったときの、あのふわふわな白い毛と青い目も好きだし、…今みたいに人間でも、ルナはルナでしょ?白い髪に…青くて綺麗な目…。なーんにも変わってないじゃん?」
『…うん…』
「確かに、姿は人間になっちゃったけど…綺麗で可愛くて…元気なところは変わってない。」
『…』
「だからぁ…僕がおまえを嫌ってる、とか…そういうことは思わなくていいよぉ?ずーっと、ルナの全部が大好きだから」
『…~っ』
嬉しくて…
嬉しすぎて…
目が…視界がにじむ。
「泣かないでよぉ」
『っ、だ…って…嬉しいん、だもんっ…!』
髪から手を離して、代わりに涙を拭ってくれた。
紅覇……。
紅覇…。
「クスッ…そうやって、目に涙をためてるルナの目…。すっごく綺麗だよぉ」
『っ…?』
「キラキラ輝いてるしぃ…そうだ、例えればー、海かなぁ?」
『う、み…?』
「そう。青くて、キラキラして…うん、海だぁ」
眠くなってきたのか、ふにゃりとした笑顔の紅覇。
…可愛い…