第6章 仲直り!
『やっ』
「可愛いねーおまえ」
また顔が近づいて…
3回目のキス。
ついでに、もう片方の手で腰を抱かれているから…
もう、まったく身動きができない…。
どんどん深くなっていく紅覇のキスに、
意識が朦朧としていく。
苦しい……だけど、優しくて甘いキス…。
頭がおかしくなりそう……。
『…っ、は…』
「んー?」
『っ、も…ぅ…むりっ…!』
「えー?早くない?」
『苦しいっ…ょ』
少し潤んだ目で、紅覇の目を見つめて訴えると…
「……わかったよー、今日はおしまい!」
何とか了承してくれたみたいだ。
「…そろそろ寝ようかー。疲れたしぃ」
大きな欠伸をして…
紅覇はベッドからおりて、部屋の電気を消した。
そしてすぐ、ベッドに潜り込む。
「おいでー、ルナ」
『…っ』
「っはは。大丈夫ー、もう何もしないよ」
『…ほ、ほんと…?』
「うん♪」
にっこりと微笑みながら頷いた。
紅覇がさっき、ベッドからおりた瞬間に
ソファーに移動していた私は、
紅覇に何もされないよう、縮こまっていた。
でも、少しだけ布団をめくり…
大好きな笑顔で呼ばれたら───…
『っ』
行くしかない。