第6章 仲直り!
『っ!!??』
チュッ…と、一瞬だけ───
紅覇の唇が、私の唇に触れた。
瞬間、一度だけ唇を離した紅覇は
ニヤリと笑った。
『……~っ』
あまりにも一瞬の出来事で、状況をすぐに理解できなかった。
でも理解した今。
おそらく…いや、絶対に顔が真っ赤だろう。
「ルナの唇、柔らかいねぇ?」
『ぁ…う…』
「もう一回していいっ?」
『んにゃっ!?だ、だめっ…』
楽しそうに(怪しそうに??)笑う紅覇を止めようとしたけど…無駄だった。
また、唇が重なる。
今度は、一瞬のキスじゃなかった。
『んぅっ、苦しっ…こ、やめっ』
「何でー?いいじゃん別にぃ」
『だっ、て…恥ずかしいっ!』
「ええ?誰も見てないのに?純粋だねぇルナってば♪」
楽しまないでよぉっ!
紅覇が、ものすごく恐く見えた。