第6章 仲直り!
『ゃ…やめてよ紅覇ぁ…っ』
「ん、何でー?」
『は、恥ずかしいよっ…』
純粋だなぁ、ルナは…。
まあ、そんなところも可愛いんだけどねぇ?
「大丈夫だよ、怖くないよぉ?」
『あうぅ…』
僕の両肩を手で押し、ルナは距離をとろうとする。
でもざ~んね~んっ♪
そんなことしても無駄。
何されても、絶っ…対に離してやんないからぁ。
「キスしていいよね?答えてくれないなら、無理矢理しちゃうけどぉ」
『っだ、ダメだよ恥ずかしいっ』
綺麗な青い瞳をウルウルさせながら、僕の口を手で塞ごうとする。
「あーもう、わかったよ。
無理矢理、をご所望だねぇ?」
『っ!?』
バッ!と音がなりそうな勢いで、ルナは自分の口に手を当てる。
いつの間にか、紅覇に絡められていた手を解いていたようだ。
「ちょっとルナ~っ?手、どけてよぉ。キスできないでしょ?」
『んんっ』(ダメッ)
「素直じゃないなぁ」
さっきの落ち込んでいた時とは、正反対の僕。
僕って、こんなにも変われるものなんだ…。
そんな自分が、少し恐ろしくも感じた。