• テキストサイズ

【マギ】僕の猫、撫でてみる?

第4章 僕の…猫がっ…


 
 
その笑顔を見て、紅覇は顔が赤くなった。
見られないように、片手で隠し…顔を背ける。

「紅覇様、どうかなさったのですか?」

それに気付いた仁々が聞いてきた。
「っ何でもないよ//」

なんて言っても、顔を隠さずには居られなくて…。


まあでも、ルナいないし…

今、純々と麗々を連れて、会計をしに行っているルナ。
彼女がいる方を見ると、その場でも笑っていた。

…可愛いなぁ

無意識に思うようになった紅覇。

猫だったときでも、人間になった今でも…。
ルナはルナで…
僕の可愛い……あれ?

「僕の…なに…?」


最初は、ペットのつもりで飼っていたルナ。
自分は人間で、彼女は猫だった。

でも今は…
彼女も人間。
彼女は…僕にとって、なに?

分からなくなっていた。
すごく…大切な存在になってしまったのはわかっている。

でも……なんだか、それだけじゃ済まされないような気がする。
胸のあたりが、モヤモヤして…



『紅覇っ!』

「…んー?」
『どう?似合うーっ?』
「うん、すっごく似合ってるよぉ」
『ふふっ、嬉しいなぁ♪』

僕の前で、くるくると回るルナ。
スカートとさらさらの髪が、キレイに同時に揺れて…

『帰ろう?紅覇っ』
「そうだねぇ」



僕は考えるのをやめた。

 
/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp