第4章 僕の…猫がっ…
「ルナ様、こちらはいかがでしょう?」
『う~ん…なんか派手だからイヤ』
「こちらは?」
『私、黒ってあんまり好きじゃない…』
紅玉から服を借り、町にやってきた紅覇たちとルナ。
純々たちに"これは?これは?"と言われ続けて早くも1時間。
それでもなお断り続けているルナ。
早く決まらないかなぁ。
紅覇自信も見て歩き、そんなことを思いながら
ルナに似合いそうな服を探す。
…紅玉、連れてくれば良かったのかなぁ?
心の底から思った。
『にゃっ!これがいいっ!!』
「こちらですか?」
彼女の声が聞こえて、僕は振り向く。
すると、ルナが一着、服を持っていた。
「決まったのー?」といいながら、僕もそこに向かう。
『紅覇、これがいいっ!!欲しいのっ!』
と、僕にその服を見せてきた。
へぇ、可愛いじゃん。
薄いピンク色で、(ルナの身長で)膝下までの長さのワンピースだった。
袖とスカートの端には、裾にそって
小さな赤い花と白いラインが連なり、ひらひらしていてとても可愛らしい。
「うん、ルナに似合うと思うよー?」
『そうかなっ!?』
「うんうん。綺麗なおまえには、ちょうど良いかもねー?」
紅覇が微笑みながら言うと、ルナは顔を赤くして…
『ふふっ、嬉しーい!!』
と、笑顔で飛び跳ねた。