第4章 僕の…猫がっ…
『ん~…さあ?』
「さあって…」
「え、っルナ、ちゃん…??」
『そーだってばー』
まだ納得できていない紅玉は、目を見開いている。
口もあんぐりと開けたまま。
「…っていうか、早く服きてよぉ!目のやり場に困るんだけどっ!」
『だって持ってないもーん』
そういえば、と気づく。
そっか…ルナは猫だったんだもんねぇ。
あるわけないかぁ…。
「わ、私のを貸してさしあげても…良いわよ…?」
「え」
『ほんとぉっ!?ありがとー紅玉っ!!』
「本当にルナちゃんなら、私は何だってするわぁ」
紅玉に飛びついた彼女を見て、紅覇は目を見開く。
小っさ!?
ルナの身長は、たぶん…僕よりも小さい。
…こんなこと言ったら、僕が小さいって言い方になっちゃうけどねぇ。
気にしないでおこ。