第4章 僕の…猫がっ…
「は?」
「えっ?」
紅玉と口論をしていると、
少女が目をこすりながら声を発した。
「……」
「……」
『…ふあぁ~』
眠そうに欠伸をして、僕の目を見つめる。
『…おはよぉ、こーは』
「…へ?ぼ、僕っ?」
『うん?なに、どうしたのー?ああっ、紅玉もいるぅ』
まだ寝ぼけているのか、ふにゃっとした笑顔を見せる少女。
な、何で…僕と紅玉のことを呼び捨てにっ…???
「だ、誰なんですのアナタッ!?」
『にゃっ!?』
「…にゃ?」
紅玉に指を差され、驚いて声をあげた少女。
その声を聞いて、紅覇は不思議に思う。
"にゃ"って…まさかっ…
表情が真剣になった紅覇は、少女を見つめる。
目が開いたから分かるが、少女の目は青い。キレイな青い色をしている。
そして、眩しく感じるほどの、真っ白な髪。
さらに、彼女の顔周りを見て、
ふとある一点に目が止まる。
"僕の髪とおなじ色の首輪"…?