第4章 僕の…猫がっ…
『…ん、ん~…』
「あぅ、ああ゙あ゙っ…」
叫んだ後すぐ、その少女は目を覚ました。
そのせいで、紅覇はまたパニックが起こる。
ど、どうしようっ!?
起きちゃったよぉ!!
「ふっあ…ぇ…」
するといきなり…
「紅覇お兄様っ、どうかなさったのですかぁっ!?」
バンッと部屋の扉が開き、紅玉と夏黄文が入ってきた。
僕は涙目で、2人を見る。
だけど。
2人の目線は、まっすぐに彼女の方へ…。
「…紅覇、お兄様…っ???」
「ぅ、ち、違う、僕はっ」
「な、んなななな何をふしだらなことをぉぉっ…」
顔を真っ赤にしながら、紅玉は座り込んでしまった紅覇に目を移す。
「違うよぉっ!!勘違いしないで紅玉っ、僕は何もしてないっ!!起きたら居たんだよぉっ!(泣)」
「ね、眠っている間にな、なな何かをし、したのではありませんことぉっ!?」
「そんなわけないでしょっ!?本当に僕はなんっにも…」
『こーは…?』